2024年12月20日
2025年3月13日
日本旅行を楽しみにしているあなたに、まず知っておいてほしいのが交通系ICカード「Suica」です。
電車やバスの運賃の支払いはもちろん、コンビニやカフェでの支払いまで、滞在中の様々なシーンで活躍する便利なカードです。Suicaカードは、空港や主要駅で簡単に入手することができます。
この記事では、Suicaの基本的な入手方法から、旅行者目線での便利な使い方まで、分かりやすく解説していきます。
Suicaカード(以下「Suica」と記載する場合もあります)は、JR東日本が発行する日本の代表的な交通系ICカードです。
カード内に電子マネーをチャージしておくことで、電車やバスの乗車はもちろん、買い物まで、現金を持ち歩かずに支払いができる便利なカードです。
日本を訪れる旅行者にとっても、Suicaは「交通費の計算が不要」「小銭の持ち歩きが不要」「言語の壁を感じにくい」といった大きなメリットがあります。まさに、日本旅行を快適にする必須アイテムと言えるでしょう!
Suicaには、2種類のカードが用意されています。
日本を訪れる旅行者でも両方とも利用できます。それぞれの特徴を理解して、あなたの旅行スタイルに合った方を選んでみましょう。
「通常のSuica」は長期的な利用を想定した従来型のカードです。
◼︎特徴
・カラー&デザイン:緑とシルバー(ペンギンのキャラクター)
・販売価格:1,000円〜
・デポジット:500円
・チャージ上限額:20,000円(カード残高を含む)
・有効期限:最後の利用から10年間未使用で無効
「Welcome Suica」は訪日外国人旅行者のために特別に設計された、手軽に使えるカードです。
購入から28日後に失効してしまいますが、短期滞在の旅行者にはオススメです。
デポジット料金もなく、返却する必要もありません。見た目も日本らしいデザインなので、旅の思い出として残しておくのもいいですね!
◼︎特徴
・カラー&デザイン:赤と白(桜の花)
・販売価格:1,000円〜
・デポジット:0円(なし)
・チャージ上限額:20,000円(カード残高を含む)
・有効期限:購入日から28日間
・発売枚数:1人につき1枚まで
もっとスマートで快適な日本旅行を楽しみたい方に朗報です。
もしもiPhoneやApple Watchをお持ちなら、物理的なカードを持ち歩かなくてもSuicaが利用できます。
設定方法は簡単で、「Wallet」アプリでSuicaを追加するだけです。チャージもApple Pay対応のクレジットカードから直接行えるので、チャージできる場所を探す必要もありません!
◼︎対応機種
・iPhone:iPhone 8/8 Plus以降(※最新のiOSが必要です)
・Apple Watch:Series 3以降(※最新のiOSが必要です)
◼︎メリット
・カードの購入&持ち運び不要
・Apple Payでラクラクチャージ
・残高確認が簡単
・紛失の心配なし
※Android端末をご利用の方は、残念ながらこの機能はご利用いただけません。通常のSuicaカードまたはWelcome Suicaをご検討ください。
通常のSuicaとWelcome Suica、それぞれの「購入できる場所」と「買い方」について説明します。
今回、私もJR新宿駅で実際に2種類のSuicaカードを買ってみました!
旅行者のみなさんがスムーズにSuicaを購入できるよう、分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
◼︎発売箇所
・JR東日本の駅の多機能券売機
・みどりの窓口
・話せる指定席券売機(オペレーターによる対応)およびJR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口
Suicaカードは、世界的な半導体不足により発売を中止していましたが、2025年3月現在、発売を再開しています。
※現在は「記名式」「無記名式」の両方が購入可能です。
※今後も発売が中止または再開される可能性があります。
※最新情報はJR東日本の公式サイトをご確認ください。
通常のSuicaカードはJR東日本の駅の『多機能券売機』で購入ができます。
今回は『記名式Suicaカード』を購入してみたいと思います!
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写真のようなディスプレイの上の部分が黒いのが目印です。写真では見切れてしまっていますが、黒い部分に「Suica」と記載のある黒い券売機を探してみましょう!
※黒い券売機は購入・チャージが可能です。緑の券売機はチャージのみです。
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券売機の初期画面はこのようになっています。
①画面上部の「Lnguage」メニューから言語を選択しましょう。
②次にサイドメニューの「購入・チャージ」をタッチします。
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購入するか、チャージするかを選べるので「記名式Suicaカードを購入する」をタッチします。
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氏名の入力画面に切り替わるので、購入者の氏名を入力しましょう。
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次に、性別と生年月日も入力します。
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続いて、電話番号を入力します。(※ハイフンは不要です)
①お手持ちの携帯電話または固定電話番号での登録が可能です。
②次に購入金額の選択をしてください。(画像は省略しますが、今回は1,000円を選びました)
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最後に購入代金を入れると、券売機からSuicaカードが出てきます。これで完了です!
※通常のSuicaカードは500円がデポジット料金としてかかるので、購入料金から500円を引いた金額がチャージされた状態で出てきます。
※今回のように1,000円で購入すると500円がチャージされたSuicaカードが出てきます。
◼︎発売箇所
(成田空港)
成田空港第1ビル駅、第2・3ビル駅にて
・JR東日本トラベルサービスセンター
・Welcome Suica自動販売機
(羽田空港)
第3ビル駅にて
・JR東日本トラベルサービスセンター
・Welcome Suica自動販売機
(都内の主要駅で購入)
JR東日本トラベルサービスセンター設置駅:
東京駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、上野駅
(その他)
JAPAN RAIL CAFÉ TOKYO(※東京駅八重洲口のレストランカフェ)
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今回は『JR東日本トラベルサービスセンター(新南口)』にて『Welcome Suica』を購入してみたいと思います!
※新宿駅には、東口にもJR東日本トラベルサービスセンターがあります。
※新宿駅のJR東日本トラベルサービスセンターの場所はJR東日本の公式サイトでもご確認いただけます。
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①入口で係員に要件を聞かれるので、まずは「Welcome Suicaが欲しい」旨を伝えましょう。
②小さな購入用紙を渡されます。私がもらった紙によると「希望購入金額」は1,000円・2,000円から選べるようでした。(例えば、2,000円でカードを買うと、2,000円がチャージされた状態で渡されます。)
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購入用紙をもらったら、受付カウンターに並んで待ちましょう。
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受付カウンターで購入用紙を渡すと、「Welcome Suicaは28日後に失効するが良いか?」を聞かれます。
問題なければ、購入代金を支払います。カードを受け取れば、購入手続きは完了です。簡単ですね!
※今回は2024年11月16日に購入したので、失効日は同年の12月13日でした。
※Welcome Suicaの購入は1人につき1枚までです。
※1人が複数人分のWelcome Suicaカードを購入するには、他の購入者全員がその場に同伴しているか、他の購入者全員分のパスポートの提示が必要とのことでした。
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買えました。カラーは日本らしい赤と白で、桜のデザインも素敵ですね!
※Welcome Suicaにはデポジット料金はないので、1,000円で購入した場合は1,000円分がチャージされている状態です。
Suicaへのチャージは、駅の自動券売機で行うのがオススメです。操作も非常に簡単で直感的です。
駅の自動券売機でのチャージは「置き型」と「差し込み型」の2つが存在します。
▼駅の自動券売機でのチャージ手順
①機械にSuicaを挿入するだけで『チャージ金額の選択』画面へと自動で切り替わります。
②その状態で、例えば1,000円を機械に入れると「1,000」の枠(=ボタン)がタッチで選択できる状態になります。
③その枠(=ボタン)をタッチすると効果音とともにカードにチャージされます。
④機械からカードが出てきます。(これでチャージ完了です)
他にも、Suicaが使えるコンビニエンスストア内のレジやATMでもチャージができます。レジの場合は、従業員に「Suicaにチャージしたい」と伝えればOKです。ATMも英語に対応しているので、画面の表示に従えば問題はないでしょう。ただし、どちらも必ず日本円が必要ですので、そこだけは注意してください。
街中でも気軽にチャージできるのは便利ですね!
Suicaは直感的な操作で誰でも簡単に使えます。カードをかざすだけで、交通機関の利用から買い物まで、スムーズでスピーディーな決済が可能です。
ここでは、主な使用シーンごとの使い方をご紹介します。
◼︎電車での利用
改札機に設置された「ICカード」マークの付いたパネルにSuicaをタッチするだけ。入場時も出場時も同じ動作です。運賃は自動計算され、カードの残高から引き落とされます。
◼︎バスでの利用
乗車時に運賃箱のICカードリーダーにSuicaをかざすだけです。降車時に再度タッチすると運賃が精算されます。均一運賃のバスは降車時のタッチは不要です。(※東京23区内は均一運賃です)
またバスでは、1枚のカードで複数人分の運賃を支払うこともできます。例えば2人分を1枚のSuicaで支払いたいときには、先頭で乗る人が、Suicaをかざす前にバスのドライバーに「2人分を払います」と伝えれば後続の人は支払い不要です。
◼︎タクシーでの利用
降車時にドライバーに「Suicaで支払います」と伝えましょう。車内に設置された決済端末にSuicaをかざすだけで支払いが完了します。急いでいる時や、小銭の準備が心配な時でも安心です。
まずはSuicaカードで支払いができるかどうかを確認してください。「電子マネー利用可」のステッカーや「ICカード」マークまたは「Suica」のロゴが目印です。
Suicaカードで支払いを行いたい場合には、レジでお店の従業員に『Suicaで支払いをしたい』旨を伝えましょう。(カードを見せながら尋ねるとスムーズかもしれませんね!)
あとは、支払い時にレジの決済端末にSuicaをタッチするだけです。非常に簡単ですね!
セルフ操作レジでも同様に、画面の指示に従ってカードをかざせば決済完了です。
Suicaカード決済が可能な場所として他にも、レストランやスーパーマーケット、ファストフード店、ドラッグストア、駅構内の店舗など、さまざまな店舗で利用することができます。
飲み物や軽食の自動販売機でも、Suicaが便利です。商品を選んだあと、自販機に表示された「ICカード」マークの付いた部分にSuicaをかざすだけです。小銭が必要がなく、夜間の利用時にも安心です。特に駅構内や駅周辺の自販機では、ほぼ全ての自動販売機でSuicaが使えます。
Q. Suicaを使うメリットは何ですか?
A. 電車移動の際に毎回切符を購入せずに済みます。また切符を現金で買うよりも数円ですが、わずかに安い料金で利用できます。他にも、現金が不要なので買い物もスムーズになることも大きなメリットです。
Q. Suicaの残高はどこで確認できますか?
A. 改札機やコンビニ、自動販売機など、利用時に残高が表示されます。
※駅の券売機にSuicaカードを入れて確認することもできます。
Q. 通常のSuicaカードの"記名式"と"無記名式"の違いは何ですか?
A. 記名式カードには個人情報が登録されているため、紛失したとしても再発行が可能で、チャージ残高も保証されます。無記名式カードは個人情報が登録されていないので譲渡が可能ですが、紛失しても再発行ができず、チャージ残高も保証されません。
Q. Suicaの残高を使い切りたいです。可能ですか?
A. はい。可能です。コンビニでのお買い物時がオススメです。(不足していることを分かった上で)Suicaカードでの支払いをしましょう。支払い時に、チャージ金額が不足している警告音が鳴ったら『不足分は現金で払いたい』旨を店員に伝えればOKです。他には、駅の券売機で切符を購入する際に、不足分を小銭などの現金で払うことも可能です。
Q. 通常のSuicaカードのデポジット料金の払い戻しをしたいです。どこで可能ですか?
A. Suicaエリア内の『JR東日本の駅のみどりの窓口』または『JR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口』で払い戻しができます。
※JR東日本以外の駅やバス営業所では、払い戻しはできません。
この記事では、訪日旅行者の皆さまに向けて、Suicaの基本情報から実践的な使い方まで詳しくご紹介しました。
Suicaがあれば、複雑な運賃計算や言葉の壁を気にすることなく、安心して観光を楽しめます。ぜひ旅行中の活用を検討してみてください!手軽に入手でき、すぐに使い始められるので、日本での快適な旅のスタートを切ることができます。(iPhone・Apple Watchユーザーの方は、WalletアプリでのSuica利用を強くオススメします)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さまの日本旅行が素晴らしいものになりますように。
では、また次の記事でお会いしましょう!